健全な調整下落の範疇【転ばぬ先のテクニカル】

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ジャクソンホール会議控え4日続落

昨日の東京株式市場は4日続落となりました。週末のジャクソンホール会議を控え、FRBのタカ派姿勢を警戒した売りや、タカ派に賭けたヘッジファンドの売りポジションの積み上げによりNY主要3指数が急落。米10年債利回りが1カ月ぶりに3%台に乗せたことを嫌気しました。

利食い出やすい局面

ただ、現状はトレンドが崩れた訳ではありません。6月安値からの上昇が日柄変化日に該当する42日を16日に経過。200日線まで戻したことで利食いが出やすい局面であったということ。22日の下落で主要3指数は25日線まで落ちてきた程度であり、過熱を冷ました程度です。

5.2%の過熱乖離を冷ます

米国株安に連れ安した格好の日経平均は8月10日以降形成した三空のうち二空を埋めました。週足でも先週空けた窓を埋めてきました。しかし、5週線を割り込むことなく推移しています。現在、日経平均の25日線は2万8060円近辺を走っており、先週の2万9000円台乗せで5.2%の過熱乖離を冷ます健全な調整下落ではないかと考えます。

YKTすが動き出す

個別では先日ご紹介したYKT<2693>が動き出しました。昨日の日本経済新聞1面トップで「国産量子計算機 実用化へ」という記事が刺激材料だと思われます。寄り付き直後に332円高値まで跳ね上がりました。4月4日の年初来高値を更新したことで、次は一昨年10月高値の350円まで節目はありません。

東京製鉄に注目

さて、本日は東京製鉄<5423>に注目したいと思います。電炉の雄で独立系業界首位です。株価は今年3月の1018円安値から6月には1669円まで上昇しました。ロシアのウクライナ侵攻に伴いインフレ懸念の高まりから素材産業株が人気化。また、世界的なCO2削減が叫ばれる中、高炉より電炉のほうがCO2排出量が4分の1に抑えられるため、政府が目標に掲げる2050年までのカーボンニュートラル達成に向け、電炉生産に力を入れ始めているのが人気化の背景だったと思います。

まずは6月高値を目指す

7月22日に発表された第1四半期決算では最終利益が前年の36億円から68億円となり、同時に通期の税引き利益を従来の240億円から315億円に引き上げました。しかし、株価は材料出尽くしとして8月4日に1325円まで下落しました。ちょうど上げ幅の半値押しで底打ちし、先週末25日線を回復。一昨日、5日線と25日線がゴールデンクロスを達成してきたことから、まずは6月高値を目指すと考えます。ロスカットは1325円割れに設定します。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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