調整色濃くなるもパウエル講演次第
昨日の東京株式市場は5日続落となりました。前日の下落で日経平均のMACDがデッドクロスしてきました。下値のポイントは新値3本足の陰転ポイントの2万8249円であり、また、25日線(2万8181円)を守れるかどうかでしょう。NYダウの新値3本足は陰転2本を数えます。S&P500やナスダックも同様であり、調整色が濃くなってきました。いずれにしてもジャクソンホールのパウエル講演次第です。
プラスチックリサイクルで三菱瓦斯化
さて、全般薄商いの中、エネルギーや素材関連銘柄が静かに上昇トレンドを形成しています。そんな中から本日は三菱瓦斯化学<4182>に注目したいと思います。世界で海洋プラスチック問題が社会問題化するなど環境保全の観点から、プラスチックのリサイクル方法確率の必要性が急速に高まっています。
環境省補助金事業に採択
同社は三菱化工機や神鋼環境ソリューションなど5社にて提案した「廃プラスチックのガス化及びメタノール化実証事業」を国内で初めて開始し、今月23日には環境省「令和4年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択されたと発表しています。
従来製法に比べ約10万トンCO2削減
同技術により廃プラスチックを原料として「環境循環型メタノール」を製造すると、例えば廃プラスチック6万トンを処理した場合、約4万5千トンのメタノールが製造でき、従来のメタノール製法に比べ約10万トンのCO2削減が可能となります。カーボンニュートラルに向けて注目が集まるのではないでしょうか。
上振れの可能性大きく目標株価引き上げ
業績も絶好調で8月5日発表された第1四半期決算では営業利益が前年同期比28.9%増の188億円で着地。同時に通期の営業利益見通しを従来の615億円から625億円に上方修正しましたが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では22日に機能化学品事業部門に含まれるポリアセタールが想定以上に好調に推移した模様であり更なる上振れの可能性は高いとみて、目標株価を3200円に引き上げています。
累積出来高多い価格帯抜け出し上値追い
株価は今月12日に200日線を突破。過去1年間の累積出来高の一番多かった価格帯を抜け出し始めており、ここより上値追い期待です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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