原発関連に目を向ける【転ばぬ先のテクニカル】

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パウエル発言がタカ派捉えられる

先週末26日のNYダウは1008ドル安と急落しました。ジャクソンホールでのパウエルFRB議長発言がタカ派と捉えられました。パウエル議長は1970~80年代や2000年代の教訓も踏まえ、物価安定の重要性を説きました。このことが、景気配慮より、まずはインフレ退治との強い姿勢を受け止められました。

株式市場だけが大きく動く

ただ、8分50秒という短い講演の前後は一旦売られ、そこから反発し、その後、ダラダラと株価は下げ続けるという反応でしたが、債券は株価がダラダラ下げ続ける場面では横ばい推移し金利が急激に上げた訳ではありません。株式市場だけが大きく動いたということです。

ダウは週足窓を空けて下放れ

NYダウは26日の急落により25日線を割り込みました。週足でも5週、26週線を割り込み13週線に接近。一目均衡表では基準線や転換線を割り込んでしまいました。結局、前々週のお盆週間に一目雲上限にタッチしたものの、上値が重く、利食い優先で週足で窓を空けて下放れてしまった格好です。

ベアマーケットの一時的ラリー終わる

この動きをみると、6月17日安値から8月16日まで2カ月続いたベアマーケットにおける一時的なラリーは終わってしまったと考えられますが、それを決定づけるのは3万2054ドルに走っている13週線割れと考えるべきでしょう。

日経平均の傷は浅い

NYダウに比べると日経平均の傷は浅く、昨日の急落で25日線は割り込みましたが、NYダウの移動平均線の並びは上から200日線、25日線、5日線と下降相場の順であるのに対し、日経平均のそれは上から5日線、25日線、200日線と真逆になっています。

200日線守れるなら一時的調整

数日で上から25日線、5日線、200日線となると思われますが、2万7530円近辺の200日線を守れるならば、一時的な調整下落だったと言えそうです。200日線を割り込まないならば、足元の急落は押し目買いのチャンスと考えられます。

「国策に売りなし」の格言に沿えば…

そうなると「国策に売りなし」の格言に沿えば原発関連銘柄に分があると考えられます。先週24日、政府は来年夏以降の原発追加7基の再稼働を目指す方針を確認しました。この週末にはオーストラリア政府が液化天然ガス(LNG)の輸出規制につながる「国内供給メカニズム制度」の発動を検討していることが明らかになりました。

関連銘柄の押し目を拾う

ロシアのサハリン2に関しても新会社に三井物産と三菱商事が従来同様に出資参画する方針は決まりましたが先行きは依然不透明であり、原発再稼働や次世代型原発建設へといった動きへ向けた議論が今後活発になると思われます。昨日の東京市場では関連銘柄でる助川電機工業<7711>が逆行高していたこともあり、関連銘柄の押し目を拾っていきたい局面です。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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