大納会【転ばぬ先のテクニカル】

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ナスダック年初来安値更新

昨日の東京株式市場は続落しました。米ナスダック市場が終値ベースで年初来安値を更新。まだザラ場安値までは125ポイントありますが、今の雰囲気だと割り込むのも時間の問題かと感じます。ただ、NYダウやS&P500はまだまだ余裕があり、ナスダック独自の崩れとして見ていられます。

思い出される89年の大納会

さて、本日が大納会となりますが、バブル期の1980年代相場を知っている私としては、最近は大納会も大発会も昔の風情などなく、淡々と日々が過ぎていく印象です。バブル相場の大天井となった1989年は四大証券が来年の日経平均は5万円だと超強気を唱え、警鐘を鳴らしたのは一目均衡表の権威である日興証券の佐々木英信氏や立花証券の石井久氏くらいなものでした。89年の大納会は3万8915円の史上最高値で活況な大納会だったことが思い出されます。

近年の大納会は低調な商い

しかし、近年の大納会は低調な商いが続いています。昨年は12月29日が162円安、大納会の30日が115円安、一昨年は29日は714円高しましたが、大納会の30日は123円安で年明け6日まで4日続落、2020年は27日87円安、大納会の30日181円安、翌年大発会となった6日が451円安といった具合です。翌年に対する期待で「株を枕に越年」といったこともありませんし、大発会のご祝儀買い注文などといったものも見られなくなりました。

年足陰転すると2年続落するケース多い

振り返ると昨年の大納会の日経平均終値は2万8791円でしたので、今年の日経平均年足は陰線形成ということになりそうです。年足の陰線形成は2018年以来のこと。翌年から3年連続陽線を連ねましたが、2000年以降では2001年、2002年と続落。その後4年間上昇し、2007年、2008年と続落。2009年は反発するも、2010年、2011年と続落。そこから6年間続伸して、前回の2018年の反落と言った具合で、年足が陰転すると2年続落するケースの方が多いのが気になります。

株を枕に越年というのは考え物

さて、日経平均は12月23日の直近安値を割り込みました。次の下値のポイントは10月3日安値の2万5621円です。このような流れですので、今年は株を枕に越年というのは考え物です。昨日から水星が逆行を開始しました。水星の逆行は相場の波乱要因となることが非常に多いもので、この逆行は来年1月18日まで続くことから年初は気をつけねばなりません。1月15日近辺まで株安となるならば、その辺りから買い目線で見ていきたいと考えております。

来年も冷静にテクニカル分析

さて、今年も一年間ご笑読いただきありがとうございました。コラムを毎日更新するのは結構大変なことではありますが、少しでも投資家の皆様の気づきのお手伝いが出来ないものかと頑張ったつもりです。来年も冷静にテクニカル分析などをお届けしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。それでは良いお年をお迎えください。

日々勇太朗

 

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