崩れ銘柄が目立つ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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反発も上値重く値下がり銘柄が圧倒

昨日の東京株式市場は小幅に反発しました。しかし、終日、日経平均有利の展開でTOPIXはマイナス圏での取引時間が大半でした。米国市場で半導体SOX指数が反発したことから東京エレクトロンが急伸し、指数をけん引。一方、米長期金利が低下したことで銀行株に利食い売りが持ち込まれたことから、TOPIXは上がりにくかった一日です。TOPIXが下落ということは相場全体は上値が重かったということです。なによりも騰落数をみると、値下がり銘柄が値上がり銘柄を圧倒しました。

225構成銘柄右肩上がり乏しい

日経平均は直近11月24日の2万8502円から2800円近く下げていますが、まだ底入れパターンにはなっておらず、反発の気配すら感じられません。なによりも225構成銘柄の日足チャートをすべて確認すると、右肩上がり銘柄に乏しく、昨年後半まで頑張っていた海運や商社なども崩れだしてきています。

個人ナンピンも更に窮地に

足元の下落で信用買い残が増加傾向にありますが、一方で信用評価損益率が悪化しており、個人投資家においては値ごろ感によるナンピン買いをしても、更に窮地に追い込まれていることが分かります。

新春相場期待薄で戻り売りヘッジ売り

海外投資家は年末4週連続で売り越しており、裁定取引も買い残より売り残が多い状態。これでは新春相場は期待薄であり、当面は戻り売り、ヘッジ売りで対処せねばならないでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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