ちょっと荒れすぎ
昨日の東京株式市場は5日ぶりに急反落。メジャーSQ週の水曜日は「魔の水曜日」と言われ荒れるといいますが、昨日はちょっと荒れすぎです。
わずか1時間で716円幅も
6日のNY市場が堅調だったことで今朝の東京市場は買いが先行してスタートしました。日経平均は112円高で寄り付き、9時6分には202円高の3万2708円まで上昇。そこから利食いが優勢となり9時50分に昨日の終値を割り込むと、怒涛の売り注文が殺到し、10時10分には前日比514円安の3万1992円まで売り込まれました。わずか1時間で716円幅ものジェットコースター相場が演じられました。
強い銘柄をチェックする時間帯
SQ前の先物主導による空中戦が行われており、今の市場に参加すべきではないでしょう。売れるものは売り、マーケットを見渡し、急落時に値を消した中から、どの銘柄が戻りだすのか、強い銘柄をチェックする時間帯と考えましょう。
先物は国内勢が大挙して買い
6日の先物手口をみると、国内勢が大挙して買いの手を振っていました。日経225先物ラージ、ミニ、TOPIX合算で野村證券が2万4617枚買い越し、みずほ証券に至っては6万2099枚もの大量買い越しを記録しました。一方で、6月限では痛手を被っていると思われるゴールドマン・サックス証券が5万1034枚、また、中立と思われたバークレイズ証券が3万6716枚売り越しました。
値振れやすく注意必要
6月限から9月限へロールオーバーしているものと思われますが、手口だけでみると出遅れ組の国内勢が慌てて買いだしたところに海外勢に利食いをぶつけたようにも見えます。本日が6月限の先物・オプションの取引最終日、週末が特別清算日(SQ)となり9月限に移行します。そのため値が振れやすく、注意が必要です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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