3連騰で3万3000円台乗せ
日経平均は3連騰で3万3000円台に乗せてきました。6月に入ってわずか9日間で2000円以上の急騰を見せており、筆者のような高齢者から見るとバブル相場のように感じます。
1980年代のバブル相場
1980年代のバブル相場では、「新人類相場」といって、生命保険や銀行などの若いディーラーが結託して株価を連日吊り上げた時期がありました。彼らは終業後に兜町などのサロンに集まって明日の銘柄を相談。新日鉄や川鉄などの大型株を他社間でクロスを交えて買い上げることを繰り返しました。
1銘柄で1億株の相場も
当時は取引所に場立ちがおり、大量の売買注文を業種別ポストに持ち込んだ結果、注文がさばききれず「笛吹き」といって売買が度々中断され、再開後は買い気配スタートで1銘柄で1億株なんて相場がありました。懐かしい思い出です。
上昇5波動目は5万~6万円へ
2021年だったと思いますが株式市場新聞社主催の講演会で講師を務めたことがあります。それ以前にも引き受けて確か2回講演を行いました。その2回の講演の冒頭に、戦前から戦後の日経平均のチャートを引っ張り出し、大まかな5波動のチャートを示し、89年の天井は上昇3波であり、その後、リーマンショックで上昇4波を終え、現在は上昇5波動目が進行中とし、今後、数年~数十年後には3万8915円高値を更新し、5万~6万円へと駆け上がるとしました。
テクニカル指標過熱し指数との乖離も
この考えには現在も変更はなく、今がその途上であるのかもしれません。面白いもので、人間は株価が上げれば上がるほど買いたくなるものです。逆に、下げだせば下げだすほど、目をつぶって忘れたくなるものです。足元の上昇ピッチの速さから考えれば、今は買いたくてしょうがない状況のように感じます。しかしテクニカル指標は一部過熱しており、また、指数とは乖離した動きも散見されます。
押し目を丹念に拾う
筆者は先々5~6万円、いやもっと上げるかもしれないと考えていますが、それは海外投資家が考え出しているように、デフレからインフレ経済への移行と、賃金上昇を伴った健全なインフレへとニッポンが舵を切ったという評価であったならば、失われた20年、30年を取り戻す日本株の時代に入ったということでしょう。であれば、今慌てて買う必要などなく、押し目を丹念に拾えば良いということになります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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