下半期はナスダックを注視【転ばぬ先のテクニカル】

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大幅反発

週明け3日の東京株式市場は大幅反発となりました。先週末6月30日はGPIFのリバランスの売りが大量に出てくると言われていましたが、売買代金は3.7兆円と膨らまず、先月の日々の取引で徐々に売られていたということのようです。5月末が6.9兆円もの巨額の売買代金だっただけに拍子抜けの展開でした。

予想上回る日銀短観に反応

昨日は8時50分に日銀短観が発表されましたが、市場予想を上回りました。大企業製造業の業況判断指数(DI)は前回の3月調査から4ポイント改善しプラス5で、7四半期ぶりに改善しました。また、非製造業業況判断指数もプラス23と前回のプラス20から改善しました。改善は5期連続です。また、大企業・全産業の23年度の設備投資計画は市場予想の10.1%増に対し、結果は13.4%で着地し、これらの材料に株価が反応しているようです。

6月ザラ場高値抜ければ上昇加速

日経平均は6月ザラ場高値(3万3772円)が視界に入ってきました。売買代金が多かった価格帯ですので簡単には抜けきれないと思っていましたが、想定以上に強い展開で、抜ければ更に上昇加速する可能性があります。

上半期は27.2%もの大きな上昇

さて、ここで上半期相場を少し振り返ってみましょう。日経平均の昨年末終値は2万6094円で先週末6月30日終値は3万3189円でした。値上がり幅7095円、率にすると27.2%もの大きな上昇となりました。

3万7918円が目標値

1971年以降のデータしか手元にないのですが、上半期が20%以上上昇したケースを調べると7回あり、そのうち6回で下半期も上昇しています。その平均上昇率は14.25%なので3万7918円が目標値となります。

ナスダックは勝率落ちる

一方で、米ナスダックの上半期は32%の上昇となりました。1971年以降、上半期で20%以上上昇したのは10回。その後の下半期の勝敗は6勝4敗と日経平均よりも勝率が落ちています。しかも平均上昇率は7.9%と鈍化し、更に4回の平均下落率が14.9%と上昇率より倍化しています。

ナスダックと連動率高いとされ微妙

日経平均はナスダックとの連動率が高いとされており、このデータは微妙です。下半期はナスダックの動向に注意を払う必要がありそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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