ダウはソフトランディング先取りする強さ
昨日の東京株式市場は反落しました。19日の米国市場はNYダウが4年ぶりに8連騰し、年初来高値を更新し3万5000ドル台に乗せてきました。昨年1月の最高値である3万6799ドルが意識されだしており、米国経済のソフトランディングの可能性を先取りするような強さを見せています。欲と恐怖の指数であるFear&Greed Indexは82%となり、浮かれ歩調を示しだしています。
戻り売りに一昨日の上げ全て消す
米国主要3指数がシッカリだったことで、19日のCMEシカゴの日経225先物は一時3万3050円まで上昇しました。しかし、25日線に到達したことで戻り売りが出て、大引けは3万2880円に押し戻されました。この流れを受けて20日の東京株式市場は売り優勢のスタートとなりました。日経平均は405円安となり、一昨日の上げを全て消してしまいました。
5日線割り込みダブルトップ意識
現在、日経平均の25日線は3万2925円近辺を走っており、ここを超えることが調整一巡から上昇転換へのサインです。超えられない場合は3万2540円近辺を走っている5日線が下値目途となりますが割り込んで取引を終了。ここを割り込んでしまったことで、6月19日の3万3772円と7月3日の3万3762円のダブルトップが意識され、7月12日の3万1791円安値を割り込む高値から三段下げに発展する可能性が高まってきました。
12日安値割り込む下降トレンド転換の可能性
13日の当欄でも書きましたが、6月19日高値からの波型はエリオット波動ではリーディングダイアゴナルの可能性が高く、一昨日の3万2896円高値が4波高値であれば、昨日は5波の下落入りで12日安値(3万1791円)を割り込む下降トレンドに転換した可能性があります。
3万1430円がターゲット
その場合、6月19日高値(3万3772円)から6月27日安値(3万2306円)までの1波が1466円幅、7月3日高値(3万3762円)から7月12日安値(3万1791円)までの3波が1971円幅です。5波は3波より短いはずなので、19日高値から1波と同幅下落するとすれば3万1430円がターゲットとなります。
海外投資家の買い再開は決算による根拠必要
来週からいよいよ3月決算企業の第1四半期決算発表が本格化します。株価指数が高値圏で調整局面となっていますが、5月以降の急騰時に見られた海外投資家を中心とした巨大な買い注文は見られなくなっており、このところの売買代金は3兆円を超える程度に落ち着いています。彼らの日本株買いが再開されるのは決算発表による根拠が必要になるのかもしれません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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