5日続落で一気に3万1000円台割れ
本日は10月4日、投資の日でしたが、凍死してしまった投資家が多いようです。日経平均は5日続落で一気に3万1000円台割れとなっています。
米長期金利上昇し米主要株価指数3日続落
3日の米国市場では雇用動態調査が発表されましたが、求人件数が市場予想の881万5000人に対し結果は961万人で着地しました。ホワイトカラーの求人が急増したことが主因で、労働需要の底堅さを浮き彫りにしました。この結果を受けてFRBが追加利上げに踏み切るとも見方が広がり、米10年債利回りは4.81%に上昇し、米主要株価指数は3日続落となりました。
マッカーシー下院議長解任で米議会混乱状態
また、民主党議員の協力を仰ぎ11月17日までのつなぎ予算を成立させ、政府機関閉鎖回避にこぎつけたマッカーシー下院議長が共和党内の保守強硬派からの反発にあい解任されました。次期議長が選出されるまで下院の立法作業は一時停止となるために、先行きの予算協議が宙に浮き、混乱状態のまま政府機関閉鎖になるのではないか、といった不安が高まってしまいました。そうなると格付け機関の米国債格下げが行われる可能性が出てくるため、株価にとってはアゲンストの風が吹くことになります。
信用買い残16年ぶり高水準
ところで、昨日発表された2市場合計の信用買い残が1160億円増加し3兆8722億円となりました。個人投資家の押し目買いが広がり16年ぶりの高水準です。信用取引には6カ月という期日があり、今後、重しとなりますので注意が必要です。
相当に売り圧力高い
一方で短期の6日騰落レシオが35%割れに急低下。25日線乖離も6.1%になってきました。前場のTOPIXが2%以上下落したことで、後場は日銀のETF買いが久々に入るのではないか、といった観測がありましたが、後場寄りに少し戻した程度で、更にズルズルと下落しました。相当に売り圧力が高いことが伺えます。
ソロソロ一旦反発しても
日経平均は9月15日の戻り高値(3万3634円)からわずか12日で3000円幅の急落。その間、陰線9本、陽線3本となっており、新値八手、十手から考えるとソロソロ一旦反発してもと思います。
海外ファンド決算控え反発は短期的
ただし、海外ファンドの決算が11月末に控えており、45日ルール(ヘッジファンドの出資者は、投資しているお金の解約や一部換金をする場合、決算日の45日までにファンドに通知しなければならないという取り決めのこと)によって今月半ばまで売りが出やすい季節であり、反発は短期的なものに留まりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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