中東情勢一段の悪化と米政局混乱が売り材料
本日の東京株式市場は3日続落となりました。先週末のNY市場では、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地上侵攻が迫り、週末にかけて中東情勢の一段の悪化を警戒した売りに続落となりました。さらに、下院議長選で第3回投票でも選出ができず、政局混乱への懸念も売り材料となりました。
NYダウとS&P500は「三羽烏」
NYダウとS&P500は3日連続の陰線形成となりました。酒田五法では「三羽烏」という売り線です。両指数は弱い形となっており、既に25日線や200日線を割りこんでおり、10月6日安値が視界に入ってきました。ナスダックはまだ200日線上を維持していますが、9月27日安値に接近しています。
日経平均は3万1000円の攻防
シカゴの日経225先物は160円安の3万1060円で帰ってきたため、今朝の東京市場は売り先行スタート。日経平均は3万1000円の攻防へと移ってきました。
今週から9月中間決算発表本格化
今週から3月期決算企業の9月中間決算発表が本格化します。本日は引け後にニデック、明日は中外製薬やシマノ、26日には武田薬品、富士通、イビデン、富士電機、そして週末27日には信越化学、コマツ、日立製作所などが予定されています。
米国も決算手掛かりに個別物色
また、米国では明日、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、明後日はメタプラットフォームス、IBM、26日にインテル、Amazon、週末27日にシェブロンが予定されており、軟調地合いの相場の中、個別物色中心の展開が予想されます。
週末に米9月個人所得・個人消費支出発表
経済指標では26日にECB理事会の結果発表とECB総裁会見が注目となり、週末27日にはFRBが注視する米9月の個人所得・個人消費支出の発表があります。
内外共に相場環境が悪い
今月も後半相場となってきましたが、月末にFOMCや日銀会合が開催されるため、全般に手控えられることが予想されますので、ここは値惚れで買う場面ではないでしょう。内外共に相場環境が悪いため、休むも相場ということになりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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