4万円台乗せも6週ぶり反落
先週の東京株式市場は6週ぶりに反落しました。週初には日経平均の4万円台乗せがありましたが、週半ば以降は円高が進行したことで3日間の4万円台となりました。
大台替えをする度にしばらく調整する癖
日経平均は大台替えをする度に、目標達成感からかしばらく調整する癖があります。リーマンショック安値からアベノミクス相場を経て2万円台に乗せたのが2015年。6月20日に2万952円高値でピークアウトすると調整入りし、翌年の6月30日には1万4864円まで下落しました。日経平均が3万円台に乗せたのが2021年。2月に3万714円高値をつけた後は5カ月連続陰線形成で2万6954円まで調整し、再度9月に3万795円まで上昇するも、ダブルトップとなり翌年3月には2万4681円まで下落しました。
米エヌビディアの株価次第で値幅調整も
今回も同様のルートを辿るかどうかは分かりませんが、ここまで指数を牽引してきた東京エレクトロンのPERは52倍、アドバンテストに至っては80倍です。既に割安感はなく、米エヌビディアの株価次第で値幅調整もありえます。
米インフレ指標に利下げの時期占う上で注目
さて、今週の米国市場ではインフレ指標の発表が予定されています。12日(火)に2月の消費者物価指数(CPI)、14日(木)に2月の生産者物価指数(PPI)が発表されます。先週のパウエルFRB議長の議会証言では「確信が得られれば制約的な政策の水準を引き下げ始めるのが適切になる」と語りましたが、利下げの時期を占う上で注目となりましょう。
春闘集中回答日で日銀マイナス金利解除を占う
また、国内では13日(水)が大企業の春闘集中回答日を迎えます。18日~19日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除をするとの観測が強まってきていますが、それを占う上で重要ですので注目となります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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