25日線近辺で日柄調整済むか
本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。朝方は買い先行スタートで、日経平均は一時4万151円高値までありました。しかし、下方転換している5日線に接近したところで戻り売りが出ました。1~3月の相場は、少々下げてもすぐに押し目買いが入ってきましたが、昨日の時間を追うごとに下落していった相場を目の当たりにし、投資家が慎重姿勢に転じたようです。ここでの注目は3月半ば同様に25日線近辺で日柄調整を経て上値追いしたように、今回も数日の日柄調整で済むのかどうかということでしょう。
1日のNY市場はマチマチの展開
連休明けの4月1日のNY市場はマチマチの展開でした。この日発表されたISM製造業景況指数が予想以上に強い結果となったため、長期金利の上昇が圧力となりナスダックは一時伸び悩みましたが、かろうじてプラス圏を維持。半導体株の一角が買われ、マイクロン・テクノロジーは5%を超える上昇となったことで、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1%を超す上昇となりました。
通常パターンとは真逆の動き
このあたりが毎度おなじみNY市場の気まぐれです。長期債利回りが上昇するとナスダックの成長企業は売られるものです。また、ISM製造業景況指数が予想以上に上回ったにも関わらず、景気敏感株が売られたのもおかしなものです。1日のNY市場は通常パターンとは真逆の動きになった不思議な一日でした。
体感温度は500円安ぐらい
東京市場ではSOX指数の値上がりにより東京エレクトロンやレーザーテックが買われました。この2銘柄で日経平均は140円程度押し上げられました。しかし、プライム市場の騰落数を見ると値下がり1344銘柄に対し値上がりは286銘柄しかありません。また、新高値銘柄が33銘柄に対し新安値は164銘柄もありました。これらの数字をみると、体感温度は500円安ぐらいでしょうか。
しばし小型株は様子見
日経平均はなんとか25日線上(3万9765円)を維持しました。しかしながら、TOPIXは25日線(2721.63ポイント)を割り込みました。また、グロース250指数の下落が大きく、75日線割れとなりました。直近IPO銘柄に人気が集中しており、その他大勢は換金売りの対象になっているようです。このように一極集中となったマーケットは値ごろでの買いは慎むべきで、しばし小型株に関しては様子見が良いように思います。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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