光世証券・執行役員 西川雅博|企業速報 証券市場新聞

株価刺激材料目白押し

 

9月初旬までの軟調相場から一転、ここに来て一気にリスクオンの様相である。内外の好調な経済環境が続く中で、日本の政局不安や北朝鮮問題、トランプ大統領の信任低下、郵政株売り出しに伴う需給悪などに市場が過敏になり過ぎていた反動が出ている。大方の予想に反し意外高とも言える急騰となったが、ファンダメンタルズからすると正常値に戻っただけと捉えられよう。ただ、それをもって今回も上昇余地が限られ、再び調整局面に戻ると見るのは時期尚早である。
テクニカルでみた短期的な過熱指標はもとより、日経平均の2万円台乗せは投資家の高値警戒が強く意識される水準である。逆に言えば、短期筋の買いポジションが整理される一方で、ショートポジションが積み上がり易い。スピード調整があっても押しは浅いと見ており、信用取り組みや先物の売買動向が需給面から次の相場押し上げ要因になる可能性が高いのではないか。
タイムスケジュール面からは株価刺激材料が目白押しである。2000年以降の衆議院の解散では、解散日から投票日に向けて株価が平均4%上昇したというアノマリーが存在する。また、10月末から始まる中間決算発表では、通期見通しの上方修正が期待出来よう。さらに、11月にはトランプ大統領訪日が予定され、経済や安全保障面で日米関係の緊密さがアピールされる。日本株に業績面からの割高感がなく、日経平均株価は年末に向け2万1000円~2万2000円を目指すと見ている。
個別では、信用需給の改善が期待できる三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、業績好調なTOTO(5332)に注目。

 

◆光世証券・エグゼクティブ・マネージャー 西川雅博氏◆
◆1960年奈良県生まれ 1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当◆

 

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