盛り上がりに欠ける高値更新【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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3万4000円に乗せる可能性も

高値警戒感があるものの、日経平均は下がれば押し目買いが入り、連日バブル崩壊後の高値を更新している。16日のナイトセッションでは3万3950円を付ける場面があり、この勢いだと週明けは3万4000円に乗せる可能性もありそうだ。
ここまで来ると1989年12月29日の過去最高値3万8915円87銭奪回も現実味を増してきそうだが、1989年当時と比べると一般庶民の株式投資に対する盛り上がりが欠けると思うのは筆者だけではないだろう。

1989年当時は?

過去最高値を付けた当時は、取引所周辺に証券会社が多く存在して店頭の株価ボードを眺める投資家が多く存在していた。ボードを眺める投資家同士で情報交換することもあったし、証券会社の営業マンも独自に分析して高い的中率を誇る優秀な方が存在していた。

個人投資家の盛り上がりが不可欠

それがネット証券の時代になって、投資家が交流できる場所がネット上の掲示板やSNSだけになってしまった。交流の場が姿の見えない場所になったことで、相場の盛り上がりを実感できなくなってしまった。連日高値更新でも知り合いとの会話で株式投資が話題になることは全くない。
やはり今回は海外投資家オンリーの上昇相場の印象が強い。過去最高値を更新するなら個人投資家の盛り上がりが不可欠だ。

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