既存顧客の囲い込み【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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小売セクター総じて好調

 3月期決算発表がゴールデンウイーク明けから本格化する。その前哨戦ともいえる2月決算発表は小売セクターが多かったが、概ね好調で次年度も増収増益予想を打ち出している企業が目立った。
 4月に入って数社程度取材に出掛けたが、安易な新規出店よりは既存顧客の購入頻度を増やすリピーターの確保に力を入れているところが多い。

現金をチャージできる会員カード

 筆者は週末に特価の品を事前にチェックして食品スーパーやドラッグストアなど複数の店舗を自家用車で買いに回っているが、最近印象的なのが現金をチャージできる会員カードを発行する店舗が増えたこと。カードにチャージしてから購入するとポイントが通常より多く付与される仕組みだが、一度チャージしてしまうと他店が少しばかり安くても、現金をチャージしている店舗で買ってしまう。

既存顧客の囲い込みが更に重要に

 人口が増えないなかでは既存顧客の囲い込みが更に重要になる。スマホだってアップルは価格が高価になっても高機能化を追求することで既存端末からの買い替えを促進させ利益率を向上させている。値段が安いとか新製品だからというだけではモノが売れない時代になった。既存ユーザーをいかに満足させるかが成長の鍵を握りそうだ。

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