目次
有権者が政策や人柄を判断するのは難しい
6月のG20大阪サミットが終了したかと思いきや7月に入ると参院選の選挙活動が始まり大阪に限っていえば、この一か月間は街中が騒がしかった。
G20開催時の交通規制は仕方がないと思うが、参院選の選挙活動時に各党が駅前で一斉にビラ配りをする状況は、とくに通勤時に急いでいる時には鬱陶しいと思う方が少なくないと思う。参院選は計242名の議員のうち半数が3年ごとに交互に改選されていくという仕組のため、衆院選とは異なり、候補者の印象が極めて薄い。選挙区が広いため、筆者の居住する比較的人口密度の低い地域では候補者の演説を見ることも無いから、NHKの政見放送を見ない限り、有権者が政策や人柄を判断するのは難しい。
国会で議員改革を断行
これらのことで改めて感じることは参院選の存在意義。北欧を中心として、国連加盟国の過半数は一院制を採用しているうえ、過去の重要法案の大半は参院で否決されても衆院で差し戻されて可決しており、参院の存在意義は低くなっている。参議院不要論は過去に何度も論議されているが、財政再建を訴えるなら、増税をする以前にまずは国会で議員改革を断行するほうが先決だろう。
コメント