マルチテナント型中心に開発加速
大和ハウス工業(1925)は次の成長ステージに向けた足場固めを着々と進めている。今後3年間の不動産開発投資額を6500億円へ大幅に引き上げ、マルチテナント型施設を中心に開発を加速。すでに着工した案件もあり、来期以降順次収益に貢献してくる。
前年12月現在の流動不動産は約9000億円あり、うち未稼働施設は約6300億円、また、物流施設が約5000億円を占めており、開発のスピードを上げ稼働を速めることで早期収益化を目指す。マルチテナント型施設については大阪府で舞洲の大型案件のほか、茨城北と高槻で開発を計画しており、すでに茨城北に着工、全国では掛川、宇都宮、鳥栖、富山でも開発を進めている。
投資拡大に伴う財務負担にはリファイナンスを中心にした社債と不動産流動化策を強化して資金効率を高めることで対応。また、オンライン商談の進展やテレワークなどコロナ禍による生活スタイルの変化に対応した新商品の投入もあって「1~2月の住宅受注は前年を上回った」(会社側)という。
請負工事の施工進捗や米国住宅事業の好調で、足元の業績も計画を上回るピッチで回復している。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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