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カーボンキャプチャーに着手
ハリマ化成グループ(4410)は2030年に温室効果ガスを13年度比46%削減する政府方針に対して、3年前倒しして27年に政府目標を達成、30年には50%削減することを表明している。グループのSDGsやESGへの取り組みを一元的に取りまとめ具体的対策を迅速に進めるサステナビリティ推進室を設置して対応を強めており、カーボンキャプチャーの研究にも着手した。
再生可能資源の松やにを原料に化学製品を幅広く手掛けるパインケミカルメーカーで、温室効果ガス削減はロジン、脂肪酸を精製する際に分離されるピッチ・ヘッドなどの副生物を燃料にしたバイオマス発電を中心に進めており、1980年代から取り組みを開始するなど歴史も古い。13年度に温室効果ガス排出をCO2換算で年間1万7000トンに削減、20年度には太陽光発電を交え1万4000トンと13年度比16.7%削減している。
さらに飛躍的な削減を可能にするのがカーボンキャプチャー。CO2を回収、化学製品や燃料を作るための原料として再利用する最先端技術で、実用化できれば温室効果ガス排出量ゼロもあり得る。
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