再攻勢に向け体制整う|ハリマ化成グループ【取材メモ】

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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中国製紙薬品シェア拡大へ

ハリマ化成グループ(4410)は新型コロナ感染症拡大の影響で業績低迷を余儀なくされているが、販売数量減少に歯止めがかかりコストダウン効果も表面化、四半期ベースで収益が大きく改善している。中国製紙薬品は好調を持続、苦戦してきた樹脂化成品も市況好転で底入れしており、本格的な回復が期待できる状況になってきた。
製紙用薬品は中国経済が世界に先駆けて正常化したことで、山東新工場を含めた現地生産3拠点は生産最適化を進めながらフル操業体制でシェア拡大に動いており、米国は生産拠点を集約して合理・効率化を図るとともに、FDA認定の紙力増強剤の販売に乗り出した。

樹脂化成品は市況好転

樹脂化成品については印刷インキ用樹脂などの需要減と市況低迷の影響で苦戦を強いられてきたが、ここにきて市況が急好転している。昨年7月にトン当たり1350ドルまで下落していた中国産ガムロジン価格が年明けに2000ドルを超え、2月には2650ドルまで上昇、トールロジン価格との逆転現象が解消されたことで3Qは小幅ながら黒字に浮上しており、4Q以降来期にかけ黒字拡大が見込まれる。
電子材料は5G投資やテレワーク需要を背景に半導体向けが伸長。ローターも最悪期を脱し、グループのサンパイン社の原料トールロジン増産分を拡販につなげることが課題になっており、再攻勢に向け体制は整いつつある。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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