取材メモ~タキロンシーアイの南谷社長は統合効果による成長に意欲

取材メモ|企業取材 証券市場新聞

18年3月期は大幅増収増益
経営統合効果に期待
タキロンシーアイ(4215)はタキロンとシーアイ化成が経営統合し今年4月1日より新たにスタートをきった。今回の統合によりプラスチック加工の総合メーカーとして企業規模を拡大、保有資産の効率化などによる業容拡大が期待される。

5月10日に発表した前17年3月期の通期連結決算は売上高で751億1800万円(前の期比3.0%増)、営業利益で43億3900万円(同14.4%増)、純利益で26億9500万円(同1.8%減)だった。住環境事業では住設資材部門で、サイホン雨どいシステム「ジェットライン」が伸長、採光建材部門で平板、非住宅向け採光ユニットが増加し、エンジニアリング部門での管更生分野(下水管渠のリニューアル資材)の受注減をカバー。高機能材事業もアジアを中心とした海外の半導体・液晶製造装置向け工業用プレートが引き続き好調に推移している。
続く今18年3月期は連結売上高で1500億円(前期比99.7%増)、営業利益で70億円(同61.3%増)、純利益で40億円(同48.4%増)とシーアイ化成との統合効果で大幅な増収増益を見込んでいる。南谷陽介社長は「早期にシナジー効果を発揮するための先行投資を行う」としており、東京工場の再開発を含めた再編コストや統合システム構築などのコスト増を見込む。旧タキロンと旧シーアイ化成の工場同士での改善点を見出すなど細部にわたり統合後の連携を進めており、「上期中にグランドデザインを作りたい」(南谷陽介社長)方針。第2四半期以降には統合後の新たな中期計画の公表も期待される。
一株純資産割れは割安
株価は4月14日の531円を底に上昇、5月8日に598円を付けた後は短期的な利食い売りなどに押されているが560円手前では下げ止まる気配。今期は大幅な増収増益見通しで、今後、中期計画が発表されれれば業績面での見直しも進むことから一株純資産695.44銭割れの時価は割安感が強い。

 

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