マーケットの話題~電線地中化は未だ理想買いの段階?

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全般軟調相場下で、この日は、ゼニス羽田ホールディングス(5289)やイトーヨーギョー(5287)の電線地中化関連が引き続き賑わった。イトーヨーギョーについては6月24日の安値536円から2倍近く上昇していることから、1000円手前ではさすがに戻り売りに押されている。一方、高値ながらゼニス羽田はこの日の引けでは282円だから、イトーヨーギョーに比べれば値ごろ感があるのだろう。

電線地中化については、都知事選挙で小池百合子氏が公約に掲げているのが再度注目される一因になった。欧州では電柱は存在せず、それが景観に役立ち地元住民の生活のみならず観光地としての品格を上げる一因になっている。未だに電線が多く存在する日本はその意味では先進国の中では後れをとっている。但し、電線地中化は簡単でないようだ。歩道が狭い地域では共同溝を地中に埋める幅も確保し難い地域もある。仮に工事を行うとしても京都などの観光地では、工事時間も深夜に限定される。その意味では、欧州同様に電柱ゼロにするにはハードルはかなり高い。政府にとっても東京五輪が開催される2020年までには電線地中化を進めたいだろうが、これにはこれまでの発想を大きく転換させる必要があるかも知れない。現状では電線地中化関連も理想買いを脱しえないのだろうか。

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