AIの普及加速はこれから?
主要企業の決算発表が一巡した。昨年からの指数の上昇を牽引した半導体を中心とするハイテク株はマーケットの期待値が高すぎた故にアナリストコンセンサスを下回る次期予想から決算発表後に売られる銘柄も少なくなかった。しかしながらこれら銘柄はAIの普及加速による中長期的な業績拡大は不変であり、ここからは銘柄が選別を進めたうえで改めてハイテク株の物色が始まると見ている。今後の業績予想から注目できる銘柄を個別でピックアップしてみた。
ディスコは通期も大幅増益期待
ディスコ(6146)25年3月期は第1四半期のみの開示で連結営業利益で前年同期比59.3%増の271億円の見通し。高性能のSPE(レーザー+プラズマダイサー、グラインダー)需要増から通期はアナリストコンセンサス並みの1650億円(前期比35.8%増)程度の大幅増益が期待される。
TOWAはHBMサーバー向け拡大
TOWA(6315)25年3月期は連結営業利益で前期比45.5%増の126億円を見込んでいる。民生品向け設備投資は低調さが続くものの、底打ち感は現れているうえ、生成AI拡大に向けたHBMサーバー向けの引き合い増が続く。
レーザーテックは3Qで2.1倍増益
レーザーテック(6920)24年6月期は第3四半期累計で581億1000万円(前年同期比2.1倍)を計上、通期予想の670億円(前期比7.6%増)は十分達成可能。
村田製作所の25年3月期予想は控え目
村田製作所(6981)25年3月期は連結営業利益で3000億円(前期比39.2%増)を見込んでいるが、控え目な予想と見られる。パワーツール向けでリチウムイオン二次電池が、PC向けでコネクティビティモジュールが減少するものの、コンデンサがモビリティやコンピュータ向けで大きく増加する。
太陽誘電は更なる上乗せも
太陽誘電(6976)25年3月期は連結営業利益で200億円(前期比2.2倍)予想も更なる上乗せがあるとの見方。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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