待たれる新型コロナ治療薬【話題のテーマと狙える銘柄】

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既存薬が救世主になるか?

 新型コロナウイルス(COVID19)の感染者が中国以外で拡大するなかで、国内でも臨時休校や大規模イベントの開催自粛など様々な取り組みが行われている。感染を阻止するには手洗いやうがいなど日々の生活面での取り組みが重要になるが、重症者を救うにはやはり治療薬の登場が待たれるところ。現状では新薬開発には時間を要するものの、そのようななかで既存薬で改善した事例が報告されてきており、感染への不安が高まるなかでの明るい材料として注目される。

有効だと認定された治療薬は存在しない

 感染症に対して有効だと認定された治療薬は存在しないものの、インフルエンザ治療薬や肺炎治療薬で症状が改善された事例が報告されており、その活用へ向けた動きがここへきて活発化だしている。その代表的存在が富士フイルム(4901)傘下の富士フイルム富山化学が手掛ける抗インフルエンザウイルス剤「アビガン」(一般名:ファビピラビル)。安倍首相は先の会見で観察研究としての患者への投与を既にスタートさせていることを表明しており、富士フイルムも増産を検討していることが伝えられている。

帝人ファーマの「シクレソニド」

 一方、帝人(3401)傘下の帝人ファーマが手掛けるぜんそく治療薬「シクレソニド」を投与して新型コロナウイルス感染症の治療に成功した事例も報告されている。「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客を治療した神奈川県足柄上病院などがクレソニドを投与したところ2日程度で症状が改善し、73歳の女性1人は完治判定を受けて退院している。今後、症例が増えれば、新型コロナウイルス治療に光明がさしてくることが期待される。
 また、アイロムグループ(2372)傘下のIDファーマは新型コロナウイルスの感染予防と治療を目的として、復旦大学附属上海公衆衛生臨床センターと、新型コロナウイルスに対する新しいワクチンを共同開発することを発表しており、今後の動向が注目される。

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