2万8000円を大きく上回ると売られる
先週の日経平均は前週比末約233円高と2週間ぶりの上昇となった。2万8000円を挟んで2万8000円を割れると買われるが2万8000円を大きく上回ると売られるという感じであった。
金融機関で30兆円を超える影響は?
米国長期債が落ち着きを見せたことで株式市場も下値では買いが入るようになり動きも落ち着いてきたがあく抜け感は無く不安定な状況はまだ続くと思われる。
先週話題となったのが三井住友トラストが政策保有株を全て売却すると発表したことである。銀行や生損保など金融機関の持ち合いは30兆円を超えると言われるが大手金融機関が発表したことで他の金融機関も同じ動きになる可能性が高い。実際、金融機関が大株主に入っている銘柄の動きは弱くこの発表が嫌気されている。
ゼロにすると発表したのは初めてのこと
持ち合いの解消は今に始まった事ではないがゼロにすると発表したのは初めてのことでありそれだけ金融機関の体力が弱まっていることの表れでもあると言えよう。
25日線が上値抵抗ラインとして意識
日銀の定期的なETF購入方針が変更になった現状では買い手は自社株買いか海外投資家に頼ることになりそうである。チャート的には5日線(2万8138円)を上回っているが25日線(2万8854円)までには及ばず2万8500円の壁を抜けずにいる。
26週線(2万8523円)を抜けてくるかが今週のポイントになってくるがそれでも25日線が上値抵抗ラインとして意識されそうである。
週前半高の後半安を想定
下値は上向いてる5日線が機能しそうだが割れてくると2万8000円が抵抗ラインとなりそうである。13日の安値(2万7365円03銭)を起点とする下値ラインもこのあたりに位置するため重要なポイントとなろう。
明確に割れてくると20日の安値(2万7821円96銭)が意識されてよう。
今週は2万7850円から2万8800円の予想。週前半高の後半安を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp