こまで乱高下するとは想定外
先週の日経平均は前週比末約842円安と2週連続で週足陰線となった。
8日、9日にETFの分配金捻出のための売りが出るとは以前から予想されていたがここまで乱高下するとは想定外である。
外人投資家のパワプレーには素直に乗るしかない
13週線(2万8852円処)と26週線(2万9013円)が収斂しデッドクロスを形成していたので売り仕掛けがやりやすかったとのと7月限SQ週であったので動きが大きくなったと考えられる。
また、信用取引の買い残が3年ぶりの高水準まで積みあがっていたことも売り崩しがしやすかったことの要因であろう。「日本株は下げる時は一気に大きく下がる」事を改めて思い知らされた。資金力で短期に相場を動かす外人投資家のパワプレーには素直に乗るしかない。
政府の対応は後手後手過ぎてお粗末
東京には、もはや形骸化された緊急事態宣言が発出されたがオリンピック開催に向けてのパフォーマンスとしか思えない。タラればではあるがもしオリンピックが東京で開催されてなかったら政府はもっとぶれずに新型コロナウイルスにうまく対応できたのかと考えてしまう。
危機状況にこそリーダーシップが求められるのに政府の対応は後手後手過ぎてお粗末である。都議会選挙での自民党の大敗は国民の不満としっかりしろよというエールの表れだと思う。
外人投資家離れの前兆
米国市場が最高値を更新している中での先週の下げは失敗したオリンピック後の政局不安など日本を予想しての外人投資家離れの前兆かもしれない。「大きく下がったところは買うが戻りは売る」という状況は続きそうだ。
ダブル底を打った感じ
チャート的には9日の安値(2万7419円70銭)から急激に戻したため5月13日安値(2万7385円03銭)とのダブル底を打った感じになっている。テクニカル的にも安値圏や反発を示唆する指標が多かったため9日の昼からの戻りは急激であった。
今週は戻りを試す展開
7月限SQ値は2万7726円72銭で決まったが週末引け値(27940円42銭)はこの値を超えており今週は戻りを試す展開が期待される。上値メドは6月15日の高値(2万9480円85銭)から9日の安値までのの下落幅の半値戻し(2万8450円)、下落時にできた窓埋め(2万8587円61銭)、一目均衡表の雲の下限(2万8656円処)、上限(2万8797円処)が上げられよう。
今週は2万8000円から2万8850円を想定
窓埋め(2万8587円61銭)を達成すれば戻り売りがでて上値の重い展開を想定する。下値は節目の2万8000円が重要になってくる。
今週は2万8000円から2万8850円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp