売り越し続く海外投資家【225先物「ハチロク」の裏話】

 

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いつもの構図

先週の日経平均は前週末比約236円高と3週連続高となった。
週初はオミクロン株の更なる世界的感染拡大により大幅下落となったがその後重篤化リスクが低いことや飲み薬が承認されることで過度な警戒感が後退、株価も急激に戻した。
米国株が戻れば日本株も多少戻るいつもの構図である。

海外投資家が現物株で4660億円売り越し

東証によると12月3週目の投資部門別売買動向では海外投資家が現物株で4660億円売り越していた。
これは6週連続で売り越し額合計は1兆2926億円になっているようだ。
相場はかろうじて下値を割らずBOX相場となっているが新高値を更新する米国株指数と比べると出遅れ感は甚だしい。

BOX相場でいるのは上出来

そういえばグローバル運用のベンチマークと言われるMSCI(モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル)は11月に日本株を15銘柄除外(新規採用は2銘柄)すると発表していた。
大和証券によるとこの入れ替えで2200億円の売り需要が発生したと試算している。
この入れ替えは年2回で5月にも行われておりその時は29銘柄除外され新規採用はゼロだった。
この時は5900億円の売り需要だったとみられている。確実に日本株離れが起こっているのだ。
そう考えればまだ、BOX相場でいるのは上出来なのかもしれない。

年金資金が買い支え

この海外投資家の売りを買い支えているのが年金資金である。年金資金は性格上高値を買う性質のものではない。
高値を更新するときは海外投資家の買いが必須条件なのだ。
米国市場が堅調なうちは日本市場もつれ高くらいはするが来年からは金融引き締めが世界的本格化してくる可能性が高い。
そうなれば日本は円安が加速し、円安、株安、債券安のトリプル安に見舞われる状況も想定できる。
そうならないように日銀の出口戦略を明確にするなど市場との対話と社会の大きな構造変革が必要である。

変化のない日本は魅力がない

投資資金は常に「変化」を期待して移動するのだから変化のない日本は魅力がない。
岸田首相が常に「変化」を意識しないと来年も「売られる時は大きく、戻りは小さく」の相場は続きそうである。

相場の大きな転換点は?

米国市場頼みの相場展開であるが米国市場の崩れそうで崩れない。
S&P500指数が過去高値を更新しているがチャートを見ると26週移動平均線(現在4509ポイント処)を昨年の6月から明確に割っていない。
急激な下げで瞬間割り込むことはあっても週の引け値では上回っている。どうやらこの26週移動平均線を明確に割ってきたときが相場の大きな転換点となりそうなので注視したい。

指数より個別株物色の展開

今年最後の週は堅調な米国株の連れ高で底堅い展開が想定できる。レンジは2万8300円から2万9100円を予想。だが薄商いが想定され指数より個別株物色の展開となりそうである。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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