TOPIX優位の展開【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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6週ぶりに反落

先週の日経平均は前週末比約157円安と6週ぶりに反落した。
米国で発表された雇用統計や消費者物価指数が市場予想よりも強く早期の利下げ観測は後退、長期金利上昇により株価が調整したことが大きい。
日経平均はここ数週間2万7500円を挟んで膠着状態が続くがTOIXは16日に昨年11月28日以来の2000ポイントを付けるなどバリュー株優位の展開となっている。

高配当利回り銘柄が選別

金利上昇により高配当利回り銘柄が選別される傾向が高くなって銀行株や商社株、鉄鋼株など割安銘柄が物色されている。
PBRが相対的に低い銘柄で構成される「東証株価指数(TOPIX)バリュー指数」は2008年11月以降の最高値圏で推移している。
相対的に割高銘柄で構成される「TOPIXグロース指数」と比較してももよくわかる。
バリュー指数をグロース指数で割った値は2月入って急速に高まり17日には0.84倍と3年10か月振りの高水準になっている。

割安株を確実に選別して買う

投資資金は成長株ではなくて割安株を確実に選別して買っているのである。グロース株が多い日経平均が伸び悩むのも理解できる。
米国金利が上昇を続けるうちは債券にシフトされるかこういった高配当利回り株や割安株が物色される傾向が続く可能性は高い。

これ以上の円安は株価支援材料にならない?

今週の相場も膠着感漂う展開を想定する。
以前にも指摘していた昨年8月17日の高値(2万9222円77銭)を起点とする上値抵抗ラインがかなり意識されておりそのライン近辺で売りに押されている。
先週は為替が135円台まで入るなど円安傾向が強かったのにこの抵抗ラインを抜けなかった。これ以上の円安は株価支援材料にならないのかもしれない。

一旦調整する可能性も

TOPIX型で買われている為騰落レシオも120%超えを継続しており過熱感も高まっている。次第に上値の重さが顕著になってきており一旦調整する可能性もある。
下値メドとしては75日移動平均線(2万7308円処)、25日移動平均線(2万7242円処)があげられよう。抜けてくれば雲の上限(2万7082円処)が意識されよう。

方向感の無い展開

上値は2万7750円処に位置する上値トレンドライン、その上は10日高値の2万7821円22銭、節目の2万8000円となろう。
今週のレンジは2万7250円から2万7750円を想定。23日の休日もあり方向感の無い展開を想定する。

(ハチロク)

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