アイランドリバーサル出現【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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米国長期債上昇で株価が崩れた

先週の日経平均は前週末比約1130円安と大幅下落となった。
先週は「中銀ウィーク」であったが米FOMC後の会見で今回は利上げ据え置きだったが年内の利上げ示唆したため米国長期債が上昇、株価が大きく崩れた。
24年末の金利見通しが0.5%引き上げられ金融の引き締めは長期に渡って続くとの見方が強まった。それだけ米景気は依然強いということだ。
一方、日銀金融政策決定会合では現状維持の政策を示したため円安が進行した。

強力な売りサイン

日経平均は結局、3万3000円台固めをまたできずに下落した。
6月以降4回に渡り3万3000円を回復したがそのたびに失速、いずれも米国発の悪材料で下落している。
今回もその状況となり戻り高値からの急落でチャート上では強力な売りサインとなる「アイランドリバーサル(離れ小島)」を形成しての下落となった。

当面は上値の重い展開

日経平均のチャートでは75日移動平均線(3万2642円処)や25日移動平均線(3万2542円処)を割り込み、13週移動平均線(3万2463円処)も2週連続の下降となった。
一目均衡表では一時雲の下限(3万2163円処)を割り込み引けでも雲の上限(3万2524円処)を回復できず転換線(3万2894円処)も下降し始めたことから地合いの悪化を示唆している。
また、新値三本足も陽転していたが先週で陰転しこの陽線は「だましの陽転」となり調整局面入りを示唆している。当面は上値の重い展開となりそうである。

28日は権利落ち日

今週は9月27日が9月期権利取りの最終売買日となり28日は権利落ち日となる。
日経平均ベースで配当落ち金額は約208円とされるが落ち後配当分を埋める展開になるか注目したい。
米国金利が更に上昇することが見込まれる中、日本株の物色対象がTOPIX型から日経平均型に変わるかも注目したい。
今週のレンジは3万1900円~3万2900円を想定する。

(ハチロク)

 

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