海外に比べ出遅れ感強い
先週の日経平均は前週末比約662円高と3週ぶりに反発、週足陽線となった。
先週のFOMCで来年は利上げ停止から早晩利下げになる可能性が高くなったことから長期金利が大きく下落、株価指数は最高値を更新する展開となった。
米国株高の流れを受けて日本株も反発した形だが日本株は大幅な円高進行もあり海外に比べ出遅れ感の強い状況である。
自民党閣僚の裏金作り問題で岸田政権が揺らいでいることも積極的な買いが入ってこない一因となっているようだ。
地ならしができたところで本筋
今週は18日~19日に注目の日銀金融政策決定会合がある。
植田総裁が7日の参議院で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と発言したことの詳細が明かされると思われるので警戒感は強い。
市場の予想では今回の会合では「現状維持」の予想が大半だが個人的にはマイナス金利の解除が発言される可能性は高いと思う。
7日に参院で発言することにより市場の反応の誘い、地ならしができたところで本筋を語る。そういうシナリオかもしれない。
今なら市場は変化を織り込む許容がある
米国の金利低下が鮮明になるなかで日本も金融政策の不透明感を無くすには今回でマイナス金利の解除を宣言する方が市場にとっても良いと思われる。
今なら市場は変化を織り込む許容がある状態にあると思われる。
イベント通過後の上昇に期待
19日の結果発表時にはまたアルゴリズム取引が働き大きく変動すると思われるが株が大きく売られた時には買い場のチャンスとなろう。
為替が円安から円高傾向に反転した今はドル建てベースでは上昇してきており海外投資家の買いも十分期待できる。
今年最後のイベント通過後の上昇に期待したい。
今週のレンジは3万2100円~3万3100円を想定する。
(ハチロク)
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