16連騰以来の約2年ぶりの長さ
先週の日経平均は怒涛の9連騰となりその間の上げ幅は終値ベースで1363円となり金曜日には一時2万2000円台に乗せてきた。
トランプ氏の中国への関税「第4弾」を2週間猶予すると発言したことやECB理事会が3年半ぶりの金融緩和に踏み切り円安・ドル高が進んだことも追い風となった。連続上昇記録は2017年10月2日~24日の16連騰以来の約2年ぶりの長さである。
先物買いが一段と押し上げた
悪材料に打たれず良くなっていたところに好材料が矢継ぎ早にでて買い控えしていた投資家が出動、買い戻したい投資家が買い戻し下値で出来ず上値を入れて戻したといったところであろう。
SQ週でもあったのでコールを売っていた投資家は損失を減らすため損切の買戻しをするか先物を買うしかなくこの先物買いが相場を一段と押し上げたようだ。
チャート上では過熱感
9月のSQ値は2万1981円09銭と決まったが金曜日には一時2万2000円台に乗せてきているので「幻のSQ」とはならなかった。
チャート的には拡大するボリンジャーバンドの△2σ(2万1842円処)と△3σ(2万2318円処)の間で推移しておりかなり強い状況が続いている。
だが急激に上昇してきているので25日移動平均乖離率は5.6%とチャート上の過熱感がでている。直近では2017年11月に6.7%乖離が発生しその後急落している。
「まだはもうなり、もうはまだなり」の動き
この数字を当てはめてみると2万2300円処となり4月24日の高値(2万2362円)の同水準である。騰落レシオも124%と過熱ゾーンに入ってきており注意は必要である。
しかし、連騰した時はすぐに急激には下がらないものだ。「まだはもうなり、もうはまだなり」の動きとなろう。
FOMC控え大きな動きは取りにくい
今週は19日早朝にFOMCの結果発表があるため大きな動きは取りにくいと思われ高値もみ合いの動きになると予想する。(ハチロク)