反応が微妙に変わる【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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経済回復に疑問を持つ投資家

 先週の日経平均は前週比約33円高と結果的には揉み合い相場となった。
週初、NYダウがコロナ感染拡大で大きく下げる場面もあったが、すかさず「ボルカー・ルール」の一部緩和など金融機関への規制緩和を発表し株価を支えた。
 株価が下がれば「何かを出す」という米国政府の姿勢は健在だが週末には新規感染者が一日4万人と過去最多を更新してきており収束が見えないウィルス拡大に経済回復のシナリオに疑問を持ち始めている投資家が増加している。

更なる上昇には業績回復が必要

 国内のおいても現在のところ制御可能ではあるが新規感染者が100人を超えてきており楽観的に見てた投資家のマインドが少しずつ微妙に変化してきたと思われる。
 今までは、悪い材料を織り込み良い材料に反応して株価は上昇してきたが買戻しが一服し、今後更なる高値を取るには経済の復活が必須である。
 過剰流動性相場から更なる上昇には業績相場に移行する必要がありそれには企業業績の回復が見えてこないとここからさらに高値を付けるのは難しいと思われる。

今週は上値の重い展開か?

 また、需給的にも6月末に向けて年金資金のリバランスによる売り需要が世界的に発生すると見られ、さらに7月中旬に向けてはETFの決算日が集中し、分配金支払いのための換金売りが出てくるとの観測もある。
ゆえに今週は上値の重い展開になると思われる。
 チャート的には25日移動平均線(2万2306円処)が上昇してきておりこの水準を守れるかが重要であろう。この水準には転換線(2万2297円処)も位置しこのラインを明確に割ってくると下落幅は広がりそうである。
 割ってくると下値抵抗ラインは節目の2万2000円、ボリンジャーバンド-2σ(2万1800円処)、15日の安値(2万1530円95銭)となってこよう。

今週の予想レンジは?

 上値としては先週頭を押さえられていた2万2700円処、新値三本足陽転値(2万2863円73銭)、2万3000円が意識されるラインである。レンジは2万1500円から2万2900円を想定する。
 今週は30日に中国6月製造業PMIや米国ISM製造業景況感指数や2日には6月雇用統計が発表になる。今までは悪い数字にも好感していた市場であるが現在の見方は微妙に変わってきており発表の反応に注目したい。

(ハチロク)




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