3月期企業の1Q本格化
いよいよ3月期企業の第1四半期(4~6月)決算発表が本格化する。3カ月前の通期予想発表時は、ワクチン接種による新型コロナ感染沈静化から経済活動正常化への期待が高まっていた。しかしながら現状ではデルタ株などの変異体感染拡大で東京都では4度目の緊急事態宣言が発動され、当初のシナリオに疑念を抱く投資家が増えている。第1四半期で好内容が確認された企業は不安払拭から見直し買いを集める可能性が高そうで注目したい。
日東電工などを皮切りに本格的にスタート
3月期企業の第1四半期については21日に日本電産(6594)が発表されたが連休明けとなる26日の日東電工(6998)、KIMOTO(7908)、信越ポリマー(7970)を皮切りに本格的にスタートする。日東電工と信越ポリマーは半導体部材向けの好調が見込まれ、KIMOTOはタッチパネル用フィルムに加えて抗ウイルス機能を付加したフィルムの拡大が見込まれており、同じく26日の日本精線(5659)も半導体向けの好調が見込まれる。
半導体では信越化学
半導体では27日発表の信越化学工業(4063)は通期予想を開示していないが、営業利益では最高益となる前期比18.6%増の4650億円あたりがコンセンサス。半導体シリコンの好調が確認されれば、見直される可能性が高い。また翌日の28日にはSCREENホールディングス7735)も控える。
自動車では8月4日のトヨタ
ゲームでは29日のカプコン(9697)と8月5日の任天堂(7974)。カプコンは前期にダウンロード販売が脅威的な伸びとなったが、好調が維持されているかがポイント。任天堂は、有機EL搭載の新型スイッチの販売台数をどこまで織り込むのか。
自動車では8月4日のトヨタ自動車(7203)、アニメコンテンツでは28日の東映アニメーション(4816)が注目される。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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