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複合開発で付加価値化
大和ハウス工業(1925)の20年3月期第1四半期は、連結売上高1兆179億3600万円(前年同期比12.8%増)、営業利益923億9900万円(同22.7%増)と計画を上回り、2ケタ超の増収増益で着地した。商業施設や事業施設が引き続き拡大、設計から施工までの一元管理による効率化効果も収益を押し上げ、1Qとして過去最高を達成した。
高機能物流機能へのニーズは強く、今後も商業・事業施設が収益をけん引するが、一方で受注環境には不透明要因が多い。建築基準不適合問題についてはガバナンス強化を含めた再発防止策を徹底しているが、現時点では影響が残り、ローン減税など支援策は実施されるものの、消費増税やオリンピック開催後の景気動向も見通せない。
戸建て住宅はハイグレード商品や賃貸併用、店舗併用住宅により販売単価を引き上げ、マンションはリノベーションによる中古流通に加え、駅前再開発など街づくりに関与して建て替え需要も取り込む。商業・事業施設はオフィスやホテルとの複合開発、物流施設はオフィスや製造機能を付与するなど付加価値を高めることで、売り上げを拡大、収益力を高めていく。
by 株価チャート「ストチャ」
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