2023/2/13月曜日
動意銘柄
トレーディア
がS高
トレーディア<9365>が10日ストップ高。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結営業収入で183億9000万円から200億円(前期比8.8%増)へ、営業利益で3億4000万円から4億4000万円(同47.5%増)へ上方修正した。国際部門において、一部航路で運賃下落を予想していたが、その影響は当初見込みよりも軽微であり、下半期以降も、円安基調が継続した影響により日本円で収受する運賃収入が増加する。
日本製鉄
が大幅続伸
日本製鉄<5401>が10日大幅続伸で昨年来高値を更新した。前日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計の連結決算は、営業利益7618億4400万円(前年同期比4.6%増)で着地、未定としていた期末配当を90円とし年間配を180円(前期160円)に増配することが好感された。通期について在庫評価損益などを除いた実力ベースの事業利益は6300億円から6900億円へ過去最高レベルに増額修正している。
神戸製鋼
が大幅続伸
神戸製鋼所<5406>が10日大幅続伸。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結売上高で2兆5300億円から2兆4900億円(前期比19.6%増)へ、営業利益で550億円から670億円(同23.5%減)へ修正した。主要需要分野である自動車生産の更なる回復遅れや、IT・半導体分野の需要減少などに伴い、素材系事業の販売数量の減少が見込まれる一方で、販売価格改善の進展や主原料価格の下落による鉄鋼メタルスプレッドの改善、円高に伴う電力での燃料費調整の時期ずれ影響の縮小、建設機械におけるエンジン認証問題に関する補償金収入などを見込んでいる。
ダイコク電
がS高
ダイコク電機<6430>が10日ストップ高カイ気配。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結売上高で290億円から300億円(前期比23.0%増)へ、営業利益で18億5000万円から30億円(同2.5倍)へ上方修正した。昨年11月から市場投入されたスマートパチスロの稼動が好調に推移したことにより、パチンコホールではスマート遊技機に対応するための設備投資が活発化している。
サンリオ
が急落
サンリオ<8136>が10日急反落。9日取引終了後、ライセンス事業で売り上げ操作があったとして特別調査委員会を設置すると発表したことを受け、経営への不透明感を嫌気した売りがかさんだ。特定の取引先を管理するライセンス営業本部担当者により、ロイヤリティをあるべき月に売上計上せずプールすることで、任意の月に売り上げ計上を行う期間帰属の操作を行っていたことが判明。操作された取引は最大で1億円強の想定している。
トヨタ
は堅調
トヨタ自動車<7203>が9日後場小幅上昇に転じた。23年3月期第3四半期累計の連結決算は、営業利益は2兆980億9500万円(前年同期比17.1%減)と2ケタ超の減益ながらコンセンサスを上回った。直近3カ月の10~12月期では9566億5100万円(同22.0%増)と増益に転じており、第2四半期累計の34.7%減益から減益幅を縮小している。2兆4000億円(同19.9%減)と従来予想を据え置いたが、為替レートは1ドル135円から134円へやや円高に見直した。
編集後記
第3四半期決算が大方出そろった。今回は上方修正より下方修正した企業のほうが多いようだ。為替変動や原料高が下方修正の理由として多いが、価格転嫁できる企業とそうでない企業とでも明暗が分かれる。最終製品では値上げすると消費者は極力買わないようになる。価格転嫁の先の業績も考慮しなくてはならない。
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