株式市場新聞WEB版2023年2月13日号

2023/2/13月曜日

次期日銀総裁の評価は?

10日大引け後には雨宮副総裁と中曽前副総裁の事前予想を大きく覆す形で経済学者で元審議委員の植田和男氏を起用する人事が報道された。これを受けて為替は一時、1ドル129円79銭まで円高が進んでいるが、植田和男氏が報道後のインタビューで現在の異次元緩和の正当性を追認するコメントをしたことで225先物のナイトセッションを含めて落ち着いた動きになっている。

黒田日銀総裁の任期満了が4月8日に訪れる。新しい日銀総裁の金融政策のスタンス次第で市場は様変わりする。
黒田総裁は1月18日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を発表した。円安が進み、株式市場は大幅上昇となった。新しい日銀総裁が決まり、市場が金融緩和策に修正があると捉えれば、金利が上昇し、円高が進み、株は急落する。

先週の東京株式市場は5週続伸となりました。日経平均は2万7821円高値までありました。ただ、5営業日中4営業日で日足ローソク足は陰線。2万8000円に近づくと戻り売りや利食いが持ち込まれているようです。

決算を手掛かりにした個別物色が下値を支え、米長期金利上昇に伴い為替が円安に振れたことがフォローになり、週末は上方修正と株式分割を発表した東京エレクトロンなど値嵩株や鉄鋼を中心にした好決算の主力株が買われ反発に転じました。

  動意銘柄

トレーディア
がS高

トレーディア<9365>が10日ストップ高。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結営業収入で183億9000万円から200億円(前期比8.8%増)へ、営業利益で3億4000万円から4億4000万円(同47.5%増)へ上方修正した。国際部門において、一部航路で運賃下落を予想していたが、その影響は当初見込みよりも軽微であり、下半期以降も、円安基調が継続した影響により日本円で収受する運賃収入が増加する。

日本製鉄
が大幅続伸

日本製鉄<5401>が10日大幅続伸で昨年来高値を更新した。前日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計の連結決算は、営業利益7618億4400万円(前年同期比4.6%増)で着地、未定としていた期末配当を90円とし年間配を180円(前期160円)に増配することが好感された。通期について在庫評価損益などを除いた実力ベースの事業利益は6300億円から6900億円へ過去最高レベルに増額修正している。

神戸製鋼
が大幅続伸

神戸製鋼所<5406>が10日大幅続伸。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結売上高で2兆5300億円から2兆4900億円(前期比19.6%増)へ、営業利益で550億円から670億円(同23.5%減)へ修正した。主要需要分野である自動車生産の更なる回復遅れや、IT・半導体分野の需要減少などに伴い、素材系事業の販売数量の減少が見込まれる一方で、販売価格改善の進展や主原料価格の下落による鉄鋼メタルスプレッドの改善、円高に伴う電力での燃料費調整の時期ずれ影響の縮小、建設機械におけるエンジン認証問題に関する補償金収入などを見込んでいる。

ダイコク電
がS高

ダイコク電機<6430>が10日ストップ高カイ気配。同社は9日の取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表、連結売上高で290億円から300億円(前期比23.0%増)へ、営業利益で18億5000万円から30億円(同2.5倍)へ上方修正した。昨年11月から市場投入されたスマートパチスロの稼動が好調に推移したことにより、パチンコホールではスマート遊技機に対応するための設備投資が活発化している。

サンリオ
が急落

サンリオ<8136>が10日急反落。9日取引終了後、ライセンス事業で売り上げ操作があったとして特別調査委員会を設置すると発表したことを受け、経営への不透明感を嫌気した売りがかさんだ。特定の取引先を管理するライセンス営業本部担当者により、ロイヤリティをあるべき月に売上計上せずプールすることで、任意の月に売り上げ計上を行う期間帰属の操作を行っていたことが判明。操作された取引は最大で1億円強の想定している。

トヨタ
は堅調

トヨタ自動車<7203>が9日後場小幅上昇に転じた。23年3月期第3四半期累計の連結決算は、営業利益は2兆980億9500万円(前年同期比17.1%減)と2ケタ超の減益ながらコンセンサスを上回った。直近3カ月の10~12月期では9566億5100万円(同22.0%増)と増益に転じており、第2四半期累計の34.7%減益から減益幅を縮小している。2兆4000億円(同19.9%減)と従来予想を据え置いたが、為替レートは1ドル135円から134円へやや円高に見直した。

市場は黒田氏の後任として雨宮副総裁が任命されるとして織り込んでいたので発表と同時に一時は円高に振れたがその後戻している。
大規模金融緩和の路線を大きく変える可能性がある方だと市場は荒れそうだ。
植田氏に決まったとなれば雨宮氏は断ったことになりそのあたりに色んな憶測を呼びそうである。

注目された日産の決算ですが、最終利益こそ大幅減益でしたが、それはある程度織り込まれていました。しかし、営業利益が今期の予想の対して3600億円に対して第3四半期で2897億円になったことで今期の目標を大きく上回る見通しが強まりました。

4月8日に任期満了の黒田東彦)総裁の後任に、植田和男・元日銀審議委員を充てる方針が伝えられた。

編集後記

第3四半期決算が大方出そろった。今回は上方修正より下方修正した企業のほうが多いようだ。為替変動や原料高が下方修正の理由として多いが、価格転嫁できる企業とそうでない企業とでも明暗が分かれる。最終製品では値上げすると消費者は極力買わないようになる。価格転嫁の先の業績も考慮しなくてはならない。

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