週後半値崩し11週ぶり反落
前週の東京市場は11週ぶりに反落しました。日経平均は前の週から924円下落しています。週初に高値警戒感から利益確定売りで大幅に下落したあとは、円安を支えに押し目買いが入り週半ばまでは底堅く推移していましたが、週後半は値を崩しました。パウエルFRB議長が議会証言で追加利上げを改めて強調、各国中央銀行が相次いで利上げに踏み切ったことが世界的リセッション懸念を強めています。相場のけん引役だった半導体関連に続いて週末には大手商社株も急落しており、新興グロース株にも直近人気を集め高値圏にあった銘柄の下落が目立ちました。
安易に押し目買いできず
10週間で約6200円上昇してきただけに当然の一服ながら、19日高値3万3772円で当面の天井感が強まりました。今回の急騰相場に乗り遅れた投資家にとっては買い場ということになりますが、月末にかけて年金基金のリバランス売りが想定され、主力株には安易に押し目買いはできません。インフレ抑制とリセッション懸念の綱引きで米長期金利の振れ幅が大きくなっていることから、新興グロースにも手を出しづらい状況です。当面は全般下げ止まりを待ちながら、個別に強い銘柄を狙っていく考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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