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膠着感強いが大引けはプラス
20日の東京市場は小に続伸しました。前日の米国株安を受け売り先行でスタートしたあと、為替が円安に振れていることから先物主導でプラスに転じ、前日終値を挟んで一進一退で推移する膠着感の強い展開でしたが、大引けはプラスとなりました。日経平均は23円高です。東証1部の売買代金は概算で2兆5498億円でした。
下値は堅くTOPIXは高値更新
材料難で方向感に乏しく、前日に続いて談合を嫌気したゼネコンの下落が投資家心理を冷やしており、中小型株も一部の除いて動きは鈍い状況でした。ただし、年末のポジション調整的売りは峠を越えたことで下値は堅く、メガバンクはじめ金融株が買われたほか、自動車など主力の大型株に押し目買いが入り、TOPIXは年初来高値を更新しています。
キャッシュポジション高め次の展開に備える
全般底堅くIPO関連の資金の回転が効いていることから、年末に向け中小型株物色が続くとはみていますが、年末へ向け市場参加者が減るなかでは、より強い銘柄に絞り込んでいくべきでしょう。また、米税制改革法案可決後は、材料出尽くしとなる可能性にも注意する必要があり、利益が乗っているものはいったん利食って、キャッシュポジションを高めながら次の展開に備えたいと思います。
強い中小型好業績の下値を拾う一方、来年の相場を見据える
当面は立川ブラインド(7989)、ミクニ(7247)、日本動物高度医療(6039)など強い動きを見せる中小型好業績に絞り込んで、下値を拾う一方、そろそろ来年の相場に向けた新しいの流れを見据える時期に来たと考えています。
花咲 翁
証券市場新聞 ~株式ニュースと相場見通し~
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