配当落ちを埋めたけれど【転ばぬ先のテクニカル】

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配当落ち分埋めるように株価上昇

昨日の東京株式市場は不思議な展開となりました。3月決算企業の配当落ち日で日経平均換算で180円程度の配当落ちが見込まれていました。この配当落ち分を埋めるように株価が上昇し、日経平均がプラスとなれば相場は強いという判断になります。

225銘柄は大半が下落

さて、通常は寄り付きが前日比180円程度下落して日経平均はスタートするのですが、昨日の寄り付きは19円安で、その後プラスになったりマイナスになったり。日経平均採用の225銘柄をみると実は大半の銘柄が下落してスタート。前場引け後の日経平均採用銘柄で上昇しているのは63銘柄だけでした。

ファーストリテが指数押上げ
では何故日経平均は配当分以上に高く始まったのでしょうか?日経平均寄与度ランキングを見ると1位がファーストリテイリングです。前場の引け値で3.18%上昇していましたので、この株1銘柄で100円程度日経平均を押し上げた格好です。

見かけ上配当分を埋める

ファーストリテイリングの配当は年間480円、半期240円の予想です。ここでハタと気づきます。ファーストリテイリングの決算は8月本決算、2月中間決算ということです。配当落ちとは関係ありません。なので、この株を買い上げることで、日経平均は見かけ上配当分を埋めた形になっているということです。

TOPIXは下落

では、TOPIXはどうかというと前日比1.06%下落して前場の取引を終えていました。TOPIXの算出ルールを説明するのは難しいので割愛しますが、配当落ち日に配当分がドスンと下がることを避けるよう、指数が不連続にならないように2段階で調整が行われます。それを無視してここでは考えてみたいと思います。

相場は強くはない

29日の日経平均の終値は2万9384円でした。ということは配当落ち分180円は0.61%に相当します。であれば、単純にTOPIXも0.61%下落するとすると12.1ポイント安の1981.24ポイントが妥当です。昨日の前場の引け値はそれ以下なので、相場は強くはないという判断になります。

強い個別銘柄を見ておく

ただし、3月決算銘柄でも配当落ちを跳ね返して値上がりしている銘柄はあります。無配予想銘柄は除いておかねばなりませんが、アドバンテストやコマツなど。こういった強い個別銘柄を見ておく必要がありそうです。
後場から予定が入っており、前引け段階での原稿となります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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