NY株安と配当落ちで大幅下落
昨日の東京株式市場は大幅下落で3日続落となりました。イエレン財務長官が「10月18日以降に政府資金が底を尽き、国債の償還や利払いが出来なくなる債務不履行に陥る恐れがある」と警告したことで、つなぎ予算や債務上限問題を警戒し、28日のNY主要3指数が急落。東京市場はNY株安と配当落ちにより一時825円安の2万9329円安値までありました。
半値押しターゲットに
日経平均は25日移動平均線(2万9405円)が下値支持線として機能した形で終り値は2万9544円まで戻しましたが、今月22日安値を割り込む二段下げとなったことで2万8875円程度まで下げる可能性が出てきました。8月20日安値の2万6954円から9月14日の3万795円まで日経平均は短期で3841円上昇しました。この上げ幅の1/3押しの2万9514円が意識され、22日に2万9573円で下げ止まりました。しかし、昨日はこの22日安値を割り込んだことで、半値押しの2万8875円がターゲットとして計算できることになりました。
イベント多くボトム打ちも
もっとも自民党総裁選の結果次第では昨日安値でボトム打ちの可能性も否定できません。イベントが多い時にはこうした現象が起こりやすいものです。
NY市場は下降トレンド転換も
しかし、NY市場の足は非常に悪くなりつつあります。NYダウは26週移動平均線を割り込んできており、5週移動平均線につづき13週移動平均線が下向きに転じてきました。S&P500は13週移動平均線を割り込み、5週移動平均線と13週移動平均線とのデッドクロスが近づいてきました。ナスダックもS&P500と同様の動きとなっており、下降トレンドに転換するかもしれません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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