利食い入り10日振り反落
週明け28日の東京株式市場は経平均が10日振りに反落、TOPIXは続落となりました。流石に9連騰後であり、200日線手前まで急激に上げてきたため利食いが入ってきました。
配当再投資で1兆4000億円の買い
ただ、本日が3月物配当権利付き最終売買日、明日以降は配当分の再投資として先物に1兆4000億円規模の買いが入る予定であり、大きな下落には至らないものと思われます。日経平均は3月9日の底打ち後に1度押し目がありました。3月10日高値の2万5720円から11日の2万4966円までの754円幅です。先週金曜日の高値から同じ754円幅の押し目が入るとすると2万7584円がターゲットです。
過去9連騰後の株価は…
また、戦後東証が取引再開されてから日経平均の9連騰は42回ありました。9連騰後の株価はどうなったのかを調べて見ると、2週間後の日経平均は平均で1.83%下落、1カ月後は逆に0.4%上昇、しかし2カ月後は逆に1.1%下落だそうです。先週金曜日の日経平均から1.83%下落をあてはめると2万6819円なので、昨日の安値(2万7812円)で一応平均値まで下げたことになります。平均値なので、この辺りは一応頭の隅に入れておくということで良いでしょう。
気になるのは超富裕層への増税案
これよりも気になるのが米バイデン大統領が28日発表予定の2023会見年度(22年10月~23年9月)の予算教書です。バイデン大統領は予算教書で、1億ドル(約122億円)を上回る超富裕層の家計を対象に所得と未実現のキャピタルゲイン所得の両方に最低20%課税する増税案を提案するということです。先日市場で持ち株を売却したテスラのイーロン・マスクCEOなどはまだまだ保有株が多く、このような増税が行われるならば数兆円の納税をせねばなりません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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