FOMCと株価推移【転ばぬ先のテクニカル】

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急落で2万7000円攻防

昨日の東京株式市場は急落で2万7000円攻防となりました。先週末のメジャーSQ値が幻のSQ値となり、日足は窓を空けて下放れ。昨日も再度日足の窓を空けての長大陰線を引いており、25日線にタッチしています。

直近上昇の半値押し水準

一目均衡表でも転換線を割り込み基準線(2万7038円)や雲上限(2万6991円)に接近。直近の日経平均は5月12日安値の2万5688円から6月9日に2万8389円まで上昇。この上げ幅の半値押し水準が2万7038円であり、昨日は半値押し水準での攻防となりました。現状の下落が上述レベルで下値支持線として意識されれば買い場ではないかと考えます。

0.75%の利上げ予想を織り込む

さて、今週は注目のFOMCが14日~15日に開催されます。先週の5月の消費者物価指数が市場予想を上回る40年半ぶりの大幅な上昇率となったことから市場参加者の一部では0.75%の利上げ予想が出てきました。市場はこの大幅利上げを織り込む形で大きく下落しています。

今年最初のFOMC開催後は上昇

ここで、今年のFOMCと株価の動きを振り返ってみましょう。NYダウは1月5日に3万6852ドル高値から1月24日に3万3150ドルまで下落しましたが、翌25日~26日に今年最初のFOMCが開催された後、2月9日に3万5824ドルまで上昇。この時期は、ウクライナ情勢の緊迫化が伝えられる中でのFOMC開催で、声明では3月前半のテーパリング(量的緩和の縮小)の終了と3月会合での利上げが示唆されました。

3月FOMCのあとも反発

2月9日高値以降は再度調整局面を迎え、2月24日には1月安値を割り込む3万2272ドルまで下落。その後、3月3日には3万4179ドルまで反発後、戻り売りにより3月8日に3万2578ドルまで下落して、4日間の横ばい相場の中3月15日~16日のFOMC会合を迎えました。
3月会合は市場予想通りの0.25%利上げが決定しますが、相場は織り込み済みとして反発。3月29日には3万5372ドルまで上昇しました。

5月FOMCも翌日上昇

4月21日には3万5492ドル高値までありましたが、5月2日には一時3万2449ドルまで下落してFOMCを迎えます。5月3日~4日に開催されたFOMCでは0.5%の利上げと6月からのバランスシート縮小が決定。ただ、パウエル議長の記者会見では0.75%の積極的な利上げは議論されなかったとしたことで、4日のNYダウは932ドル高となり一時3万4117ドルまで上昇しました。

FOMCまで下げ急反発するパターン続く

しかし、翌5日は1063ドル安となり、週末の雇用統計では非農業部門の雇用増が市場予想を上回ったことで、10年債利回りが3.14%まで上昇したことで6日続落で5月20日には3万635ドルまで下落していきました。このように見ていくと、NY株はFOMCまで下げた後、一旦は急反発していくパターンが続いていることが分かります。

FOMC前までどこまで下落するか

今週は前半で0.75%利上げを織り込む形で米国株式は下落する可能性が高いと考えられますが、0.75%利上げが行われなければ、その後は一旦買い戻しによる上昇となる可能性があると思われます。問題はFOMC前までにどこまで指数が下落するのかということだろうと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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