FOMC前にポジション調整の一日
昨日の東京株式市場は4日続落となりました。世界の投資家が注目する米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整の一日でした。
ナスダックが世界の株価をミスリード
14日の米国市場では6月の0.75%利上げを織り込む形で10年債利回りが3.478%に上昇。その割にはナスダックは小幅高で取引を終え、株価も0.75%を織り込み終えたような動きでした。今、世界の株価を下へミスリードしているのはナスダックです。そのナスダック指数の週足をみると200週移動平均線の位置まで落ちてきました。
過去5年200週線で底入れ
過去5年を振り返ると2018年12月で底入れしました位置は200週線のところでした。この年は前年末に税制改革法が成立したことで企業収益の押し上げや世界経済の拡大期待で株高スタートの年となりましたが、その後は長期金利の上昇に加え、トランプ政権の追加関税の導入に伴い通商摩擦懸念が広がり株価は上値が重たくなりました。その後、企業業績の好調確認により10月にダウ平均が史上最高値を更新しましたが、長期金利の上昇に弾みがつき年末にかけて調整局面を迎えました。
FOMC通過でアク抜けなるか
そして2020年3月のコロナショック時も200週線のところでした。下げ相場をリードしてきたナスダックに下げ止まり感が出てきました。FOMC通過でアク抜けとなるのかどうかに注目です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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