今週は強気、来週は…【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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インフレピークの兆候で投資家心理改善

先週末24日の米国市場では6月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値が発表されましたが、速報値の50.2%から50.0%に下方修正され、1年先の期待インフレ率が速報段階の5.4%から確報値では5.3%に下方修正されたことからインフレがピークに達した兆候が出たということで投資家心理が改善。NYダウは823ドル高、ナスダックも375ポイント高で取引を終えました。NYダウとS&P500が25日線に接近し、ナスダックは25日線を回復しました。

再投資資金が指数押し上げる可能性

米国株高を受けた昨日の東京株式市場は3日続伸。日経平均は25日線(2万6970円)に接近。一目均衡表・日足でも基準線(2万6954円)に接近しました。ここまではある程度想定通りの展開です。今週は6月29日に3月期決算企業の株主総会ピークを迎えます。そして翌日30日に配当金支払いが約5兆4000億円発生しますので、再投資資金が指数を押し上げる可能性があり、25日線抜けはこのタイミングではないかと考えます。その場合は最大200日線の位置する2万7875円近辺まで足を伸ばすかもしれません。

7月8日に指数ETF分配金支払い

ただし、来週以降は高いところでは様子見もしくは利食い換金売りも考える必要がありそうです。というのも、7月8日には日経平均はTOPIXなどに連動する指数ETF分配金支払いがあります。毎年7月8日と10日に分配金支払いが行われるケースが多いのですが、今年は10日が日曜日のため8日に集中して先物売却と資金捻出の現物売り約1兆円の売りが出ると言われています。足元は強気対処ですが、7月2週目は警戒せねばならないでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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