為替を横目に見ながら【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米主要3指数大幅高で5日振り反発

昨日の東京株式市場は5日振りに反発しました。11月30日の米国市場は主要3指数が大幅反発。発表された景気指標はマチマチで、7~9月期の米GDPは前期比年率換算で2.9%増と速報値(2.6%増)から上方修正された一方、11月のADP雇用報告で雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は市場予想に反して大幅に低下したことから市場の景況感がやや悪化。NYダウの下げは一時260ドルを越えましたが、その後行われたパウエルFRB議長の講演では12月の利上げ減速を示唆すると一転して買いが優勢となり指数はプラス転換。NYダウは737ドル高の3万4589ドル高値引けとなり、S&P500も122ポイント高の4080で高値引け。ナスダックも484ポイント高の1万1467とほぼ高値引けとなりました。

急激な円高進行で値下がり銘柄数勝る

一方、米10年債利回りは3.605%に低下したことからドル売りに傾き、ドル円は136円台前半まで円高が進行しました。そのためNY高を受けた東京市場は買い先行スタートで日経平均は2万8423円高値までありましたが、急激な円高進行により値を消す銘柄が増加し、全体では値下がり銘柄数が勝りました。

日経平均目先調整完了も小型株指数続落

日経平均は前日まで4日続落し、25日線まで押し目を入れての反発ですので、目先の調整完了だと思われますが、指数インパクトの大きい値嵩株主導の上げであり、インデックス主導の相場展開だったため、小型株指数は4日続落となりました。

134.40円近辺がサポートライン

まずは為替の落ち着きが望ましいところですが、ドル円の月足は11月大陰線で6カ月線を割れ、週足でも26週線を割れてきたことで10月の151円台で天井を打ったものと思われます。日足では200日線が134.40円近辺を走っており、ここが下値サポートラインです。

上髭トンカチも押し目は買い

日経平均の日足は11月24日高値時と同様に上髭のトンカチとなったことで、一旦は沈み込みが考えられますが、為替動向を見ながら押し目は買いと考えております。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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