所信聴取【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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値嵩半導体日経平均押し上げ

24日の東京株式市場は3日ぶりに反発しました。23日の米国市場の引け後に発表された半導体企業エヌビディアの決算が発表されました。11月~1月の第4四半期決算は売上高見通しが市場予想を上回ったほか、粗利益率も上回る見通しを発表したことで時間外取引で14%を超える上昇となりました。そのため東京市場では東京エレクトロンやレーザーテックなどの値嵩半導体関連銘柄が買われ、日経平均を押し上げてスタートしました。

植田氏は現在の金融政策は妥当

その後、衆院の議院運営委員会で次期日銀総裁候補の植田和夫氏の所信聴取が行われました。冒頭で植田氏は、消費者物価上昇率は4%と目標よりも高いが、その主因は輸入物価上昇によるコストプッシュによるもので、需要の強さによるものではないとし、来年度には2%を下回る水準に低下していくと考えられると述べました。それを踏まえた上で、金融政策の効果が発現するにはある程度の時間がかかり、基調的な物価に対応するのが標準的な対応だとし、現在の日銀の金融政策は妥当だと述べました。

政策変更はないと判断し上げ幅拡大

この発言を受け、マーケットは当面の政策変更はないと判断し、日経平均は上げ幅を拡大。その後の質疑応答でイールドカーブ・コントロールや大量の国債購入などについて、2%の物価安定目標が達成されれば役割を終えると話すと日経平均の伸びは止まり、その後は高値圏でのもみ合い推移となりました。

陽転ポイント超えるまで戻り売り

この上昇により22日の急落で崩れかけた日経平均は200日線、75日線を回復し、21日~22日に空けた日足の窓を埋めました。週足は2週続落となりましたが、下髭の陰線形成となり、13週線が下値をサポートした形。ただし新値3本足は陰転したままですので、2万7696.44円の陽転ポイントを超えるまでは戻り売り対処でしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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