初押しも5日線下回ると警戒
昨日の東京株式市場は9日ぶりに反落。連騰が続いてきたため流石に利食いが持ち込まれました。前日の終値で日経平均が年初来高値を更新したことで目先の目標達成感はあると思います。ここでの反落は悪までも連騰に対する初押しという見方になりますが、日経平均が5日線(現在:2万8477円)を下回りだす場合は要警戒となります。
日経VI16.10に低下
18日の終値で日経ボラティリティ・インデックス(VI)が16.10に低下。日経VIは別名「恐怖指数」と呼ばれており、相場に対する心理を示す指数です。VIが高ければ高いほど、投資家は先行きに不安を抱いていることを示し、逆に低ければ低いほど先行きに楽観的ということを示します。
シリコンバレー銀行破綻時23まで急上昇
通常は20程度で推移し、20を超えると先行き不安、割り込むと先行き楽観と捉えます。昨年10月以降の推移を見ると、今年2月半ばに15を割る局面がありましたが、シリコンバレー銀行破綻時は23まで急上昇しました。現在は16で推移していますが、下げ余地はあまりなく、楽観の極みを満喫している状態です。
下へ暴れる確率のほうが高い
アストロに目を転じると、週末21日から水星が逆行を開始します。水星逆行時は相場が上にも下にも暴れるのが特色ですが、現在の株価は年初来高値ですので、下へ暴れる確率のほうが高いように思います。
健全な上昇の後に銀行危機に関連する別の下落
また、レイモンド・メリマン氏の3月20日のレポートでは、牡牛座入りした木星は株式指数のサイクル高値とは ±1カ月の相関性を持っており、現在の私達の見通しとしては、今は安値が形成され(3月16日安値)、その後健全な上昇が見られる。そしてその後になって銀行危機に関連する別の下落が起きるというものだ、と書かれていました。
金融株は利食い優先で一旦様子
米国市場では決算発表が本格化しており、大手銀行の決算は概ね好調。株価は好感の動きを示しましたが、各行ともに貸倒引当金を分厚くしたことは余り注目されていません。そして、今後、中小銀行の決算が続々発表されます。米国の地方銀行株ETFのチャートを確認すると、下値のサポートラインは守られていますが、いまだに上昇に転じる兆しは見えません。そのため、今の局面では、日本においても金融株は利食い優先で一旦様子を見た方が良いように思います。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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