海外投資家の買い続く
先週の東京株式市場は5週続伸となりました。5月に入っても海外投資家の買いが続いているといった見方が相場を押し上げているようです。4月以降、国内勢は売り越しを続けてきましたが、5月第1週の2日間だけの立ち合いでも海外投資家は現物と先物の合計で4607億円の買い越しが判明し、5週間連続買い越しを見せられた国内勢の焦りが聞こえてくるようです。
上値追うには世界的株高や利下げ転換必要
足元で進む決算発表は決して良好とは言えず、日経平均EPSは10日には2005円まで低下。PERは14.5倍となっており、割高な水準に入っています。現下の株高は所謂、「持たざるリスク」が意識されたものではないでしょうか。ただ、ここから更に上値を追うには世界的な株高機運の高まりや、FRBの利下げ転換といった政策転換が必要ではないでしょうか。
債務上限問題浮上で慌てて買う必要はない
しかし、米国市場では債務上限問題で与野党が対立し駆け引きが行われており、NYダウやS&P500は上値が重くなっています。2011年と13年に債務上限問題が浮上した際は、資金繰りが行き詰る「Xデー」の2週間ほど前に米国株は下落に転じ、日本株も連れ安し最大7%下落に巻き込まれました。このような状況故に、ここは慌てて買う必要はないというのが筆者の見解です。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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