日本M&Aセンターに注目【転ばぬ先のテクニカル】

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日銀会合「現状維持」で急ぎ買い戻し

本日の東京株式市場は反発し、日経平均は3万3000円台を回復しました。お昼前に日銀金融政策決定会合の「現状維持」が伝わると、昼休みの間に先物が急騰し、一時500円高の3万3200円までありました。日銀会合で政策変更が行われるかもしれないとの見方が一部にあったことで、先物でショートしていた勢力があったと思われ、会合結果が発表されると急ぎ買い戻されたということでしょう。

クリスマスラリーから掉尾の一振へ

先週から日経平均は75日線を下値サポート、25日線を上値レジスタンスとしBOX内で推移していましたが、今日の急騰で上値レジスタンスを抜け出してきました。遅ればせながらのクリスマスラリーから掉尾の一振へ、トレンドが上に向きつつあります。

M&A関連の出遅れ

さて、来年以降を見据えて日本M&Aセンター<2127>に注目したいと思います。12月6日に当欄で、2025年問題関連銘柄としてM&A総研<9552>をご紹介しましたが、その後、順調に値を上げており、本年6月高値の4690円が視界に入ってきました。そこで同じM&A関連の出遅れ株として注目です。

税務基盤に全く問題なし

日本M&Aセンターはプライム市場上場企業で資本金は40.45億円。総資産は599.8億円、自己資本が472億円、自己資本比率は78.7%の好内容です。また、有利子負債が70億円ありますが、利益剰余金が507.67億円あり、全く問題ありません。

税制の後押しにより大型案件成約へ

昨日発売された会社四季報には「不適切会計再発防止の体制整備進み、大型セミナーを再開」とあります。これは、昨年2月に子会社の日本M&Aセンターが手掛けたM&A(合併・買収)の売上高計上時期について、過去5年間で83件の不適切事例が見つかり、2021年3月期の有価証券報告書と、21年4~9月期の四半期報告書を訂正したと発表した件です。その後、再発防止体制を徹底し、大型セミナーを再開する目途を付けたことで、今後、税制の後押しにより大型案件が成約していくことでしょう。

業績は後半追い上げ機運高まる
今期の業績ですが、第1四半期が営業利益で前期比52.6%減とズッコケました。そのため1,000円台で推移していた株価は急落しましたが、
中間決算では23.7%減と減益幅が一気に縮小し、四季報にもあるように大型案件で後半追い上げ機運が高まっているようです。

5波動の三段下げ終わり上昇波動に

さて、株価推移ですが、2020年12月の3785円から見事な5波動の三段下げとなりました。先月14日の627円安値から12月5日の713.5円→12月8日の671.4円を経て、先週末15日に12月5日高値を抜く748.4円まで上昇し、日足二段上げとなりました。これで20年12月高値からの5波動の下落が終わり、上昇波動に移ったものと思われます。

予想配当利回りは3.09%

時間は掛かるかもしれませんが、第一目標は下落第三波安値の1213円近辺。逆に見込み違いの場合は12月8日安値の671.4円割れでロスカットと考えればリスクは少ないと思います。尚、同社は年間23円配当予想ですので、予想配当利回りは3.09%あり魅力的です。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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