このコラムを読んでいる方々は、昨日が日経平均の変化日であったことは先刻承知だったと思います。まさに9月安値から42営業日に当たる昨日、日経平均のボラティリティが最高潮に達しました。
朝方はシカゴCME先物を無視する形で急騰し、11時28分には469円高の2万3382円まで上昇しました。ヒントはお昼休み時間中の先物の動きにありました。12時には2万3430円まで上昇していた日経先物は12時15分には2万3200円まで下落しました。久々にお昼休みに仕掛けが入った場面でした。
後場の寄り付きは下放れてのスタートでしたが、日中足の二番天井形成をつけるように、13時19分に2万3352円まで戻しました。しかし、その後は棒下げとなり、14時32分には391円安の22522円まで急落。一日で上下860円幅も動くという恐ろしい動きとなりました。
昨日の高値を買ったのは個人投資家だという話しが聞かれました。中堅証券では久しぶりに大入り袋が出そうだといったことも聞かれました。10年、20年漬かっていた株の売りもあれば、上昇相場に乗り遅れて01番台、02番台の優良株を大量に飛び乗り買いしたという話しも聞かれました。
引けに掛けてのリバウンドは押し目買いの好機と映った個人投資家の買いではないでしょうか。しかし、罫線は酷い形を残しました。ローソク足の実体部分は120円の陰線。上髭393円、下髭346円。波高きは天底の兆しです。
日々勇太朗
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