転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

メジャーSQ週の仕掛け

 昨日の東京株式市場は反落となりました。前日は不思議な上昇幅により25日線、75日線などを一気に回復しましたが、昨日は米国市場が高かった割りに寄り付き後すぐに水面下に沈みました。やはりメジャーSQ週の仕掛けによる動きが支配しているという印象です。日経平均の下げ幅は限定的でしたが、TOPIXの下値は月曜日の終値を割り込むところまでありました。

相場を見誤る問題点

 一般的に相場を語るとき、日経平均主体の解説が主となりますが、それは現実的ではありません。TOPIXとの位置関係が全く違うため、非常に違和感を覚える毎日です。日経平均の値動きは影響度の大きい上位25銘柄で日経平均の半分、上位100銘柄で90%弱を占めています。ここが相場を見誤る問題点です。即ち、日経平均は一握りの値嵩株により見かけ嵩上げされてしまっているということです。

日経平均とTOPIX

 そんなことは私がわざわざ指摘せずとも賢明な投資家の皆さんはご存知のことでしょう。しかし、日本人の癖で、どうしても日経平均主体に相場を語る記事やニュースが多いため錯覚してしまうのです。昨年の大納会の引け値と現在の位置を確認すると、日経平均は2万2764円でしたから、150円程度下げた位置ですが、TOPIXは1817.56ポイントでしたので、現在約7%落ち込んでいます。

日経平均採用銘柄の動き

 また、日経平均採用225銘柄を丹念に見ていくと、足元で年初来安値更新中の銘柄は49もあります。一方、年初来高値更新中銘柄は18しかありません。
 日経平均を牽引している主な銘柄はファーストリテイリングを筆頭にトレンドマイクロや花王、キッコーマン、リクルート、ソニー、塩野義、中外の製薬メーカーに加え、丸井、イオンといった小売りの一角、そして小田急、京王といった電鉄株に加え、日水、キッコーマンなどということになりますが、同じセクターでも異なる動き方をしており、日経採用銘柄という事情が大きいものと思われます。
 一方、値下がり銘柄はここもと米国市場でも崩れの目立つ半導体株はもとより、意外なことに建設、住宅、セメント、建機、不動産といった内需系銘柄の下落が目に付きます。

TOPIXは下げトレンド

 日経平均にはトレンドらしきものは見られませんが、TOPIXは明らかに下げトレンドです。全体の底打ち感が出るまでは戻り売りが必要と思われます。

日々勇太朗

相場見通し

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